OpenAI、米政府にチップ関連税制優遇拡大を要請 — AIインフラ強化の一環として
2025年11月9日付で、OpenAIのCEO Sam Altman が米政府に対して、半導体・データセンター・AIインフラ全体を対象にした税制優遇(チップ製造・AIサーバー設備)を拡大すべきだと投稿しました。出典はPYMNTSによると、Altman氏は「米国の再産業化(ファブ・鋼鉄・変圧器・製造設備全体)が我々の産業だけでなく他産業にも貢献する」と主張しつつ、AIスタック全体を国家戦略資産と位置づけています。
なぜ重要かというと、AIシステムの「能力」だけでなく「運用・インフラの基盤」が競争力の鍵になるからです。特に地方企業・自治体(例えば福岡圏)でシステム構築を考える場合、「クラウドだけ」ではなく「データセンター/AIサーバー設備/ネットワーク」の視点で構えることが、国際的な動きと整合する実務的な示唆を得られます。
Goldman Sachs「AIバブルではない」と判断 — 投資先として注目されるヘルスケア・エネルギー分野へのシフトも示唆
2025年11月9日、Goldman Sachsが公開した分析によると、現在のAI関連投資はバブルとは見なされず、むしろ若年富裕層を中心に「AI×エネルギー」「AI×ヘルスケア」など実需型シナジーに資金が集まっていると報告されています。
これは、AIを単なる技術トレンドとして捉えるのではなく、「社会・産業システム」に組み込むというフェーズに移行していることを示唆します。福岡・地方企業でも、この観点から「AI導入=デモ」ではなく「AI導入+業務変革+新サービス創出」の全体像を描くべきというヒントになります。
University of Texas School of Lawが「AIオポチュニティ・インベントリ」データベースを公開 — 公共政策とAI活用を可視化
2025年11月9日、テキサス大学ロースクール(University of Texas School of Law)所属プログラムが、政府機関・市民団体・学界・AIラボからのAI利用事例を収集する「AI Opportunity Inventory」データベースを公開しました。
この動きは、単なるAIの導入ではなく「どの分野で」「どのように」AIが使われているかを政策視点で俯瞰可能にするものです。地方自治体・地域企業(福岡を含む)にも、「自分たちはどこでAIを使えるか」「その効果は何か」「どのようなリスクもあるか」を可視化する際のモデルとして役立ちます。
(補足)Artificial Intelligence Actに関して欧州が実装遅延を検討中 — 規制と開発のせめぎ合い
2025年11月7日付の報道によれば、欧州委員会が世界初の包括的AI規制であるArtificial Intelligence Actの一部実装を延期・調整する検討に入っていると報じられました。
これは、規制の厳格化とイノベーション促進のバランスが世界的に問われている証拠であり、福岡・地方企業・自治体でも「規制対応」「安全性整備」「開発スピード」の間でどのように立ち振る舞うかを考える契機になります。
コラム:福岡発で描く「AIインフラ+実需+政策可視化」の三段構え」
本日紹介したニュースを「福岡・地方企業/自治体目線」で整理すると、次のような三段構えが浮かび上がります。 まず例えるならば“屋台”の進化を思い浮かべてください。屋台がただ人手で料理を出すのではなく、①厨房設備(インフラ)を整え、②メニューが地域のニーズにマッチし、③その過程をデータで記録・分析して改善していく――という流れです。
①では、OpenAIの税制優遇要請のように、AIの裏側を支える設備・インフラ(データセンター・サーバー・ハードウェア)まで視野に入れなければ、地域で“AI活用”を語っても根が浅くなります。
②では、Goldman Sachsの指摘の通り、AIを“流行り技術”として使うのではなく、「実需(エネルギー・ヘルスケア・地域サービス)」「地域課題解決」に結びつけることが重要です。
③では、テキサス大学のデータベースのように「どこで何が効いたか」を可視化・共有し、「福岡でも使えるか?」「どう使うか?」を実務的に判断する材料を持つことが肝要です。
福岡で言えば、例えば地方の観光産業・高齢化対策・農業・交通のいずれかを対象に、 – データセンター/AI設備を意識した導入計画を描き(インフラ) – その地域固有の課題(屋台・観光案内・農機管理)に対してAIを使い「新サービス」を創出し(実需) – 最終的に“効果データ”を収集して“自治体・企業間で横展開可能なモデル”に仕立てる(政策可視化) という動きが、今日のニュースが示す「未来のAI活用」の枠組みだと言えます。
参考リンク一覧
- PYMNTS – OpenAI Continues to Push for Government Help in AI Growth
- Fortune – Goldman Sachs says we’re not in an AI bubble …
- The Daily Texan – Law school launches database to analyze benefits of AI for public policy
- Financial Times – EU weighs pausing parts of landmark AI Act in face of US and big tech pressure
- The Guardian – EU could water down AI Act amid pressure from Trump and big tech